Friday, December 18, 2009

11月27日 Who and the Chocolate Factory?

世界でも知られているフィンランドのお菓子メーカー、Fazer(ファッツェル)のチョコレート工場の見学ツアーに参加した。

まず、ビデオとパワーポイントを通して、Fazerの歴史について学んだ。

創始者のカール・ファッツェル(Karl Fazer)は、もともとスイス出身で、父親の仕事の都合でフィンランドに引っ越してきた。18歳の時に、ヘルシンキで自分のお菓子屋を開くことを夢見て、ロシア、ドイツ、フランスを旅行し、お菓子について勉強し、帰国後にFazerの原型となるロシア・フランス風カフェをオープンした。これが1891年。Fazerは百年以上の歴史がある。

Fazerについて少し勉強した後、いよいよ工場の中へ。工場内は働いている人を考慮して、撮影は禁止。

みんなの夢見る(?)チョコレート工場をイメージしてか、このようなディスプレイも。

さてさて、ここに集まった留学生たちの目的はもちろん…!!
この室内の中であれば、Fazerの出しているお菓子ほぼ全種類を試食し放題!

さすがのチョコレート好きも3袋目くらいで、消化が遅くなる。水分補給ができれば、もうちょっといろんなお菓子に挑戦できたのだけれども、水を用意するほどまでサービスはしてくれない(笑)。 食べるだけ食べて工場を出た後は、ショッピングタイム。工場直結のお店だから結構安くでお菓子を買えると期待していたのだけれど、そうでもなかった。

幼い二人はショッピングよりもお店のポールに魅かれた。

帰り際にはフリーギフトをもらって満足。








試食し放題に、フリーギフトまでもらって、見学にきた私たち消費者は得ばかり!

でもこういうサービスは会社の戦略の一つ。試食の際に自分好みのお菓子を発見した人は、後々はまって購入したり、友人に勧めたりすることができるので、会社にも利益がある。

ちなみにこのパン、スーパーマーケットでは他の会社のパンよりも二倍の値段で売っているのだけれど、非常においしく、一週間豪華で幸せな朝食時間を私にプレゼントしてくれた。

ところで私の母は覚えているだろうか。高校三年時、下の学年にフィンランドからの留学生がいて、そのことが頭にあった母は、成田空港でたまたま見つけたMade in Finlandのチョコレートの箱を買ってきて、私に「学校に持って行って友達とわけな。」と言って渡したことを。あれは確かにKarl Fazerのチョコレートであった。留学生がいたのは二年生の国際人文科だったので、私は迷ったあげく、お昼休みに二年生のところへそのチョコレートを届けた。後日会った担任の五丹先生が私に「宮本さん、フィンランドに行ったとけ?うちのクラスの子がチョコレートをもらったみたいで、ありがとうね!」と言ったのを覚えている。その時は「いえいえ、母が成田空港でたまたまフィンランドのチョコレートを見つけたので…」と答えたのだが、まさか二年後フィンランドに来て、しかもそのチョコレート工場へ見学に来るとは思ってもいなかった。

Sunday, November 29, 2009

11月20日 Publication of Our Webmagzine

"Creating A Web Magazine"というクラスで創っていたウェブマガジン"zerodB magazine"が公開された。 http://www.zerodbmagazine.com/



9月、編集チーム、ジャーナリストチーム、言語チェックチーム、ビジュアルチーム、マルチメディアチーム、技術チーム、マーケティングチームに分かれて作成が始まった。

私は言語チェックチームに入りたかったのだけれど、候補者が多くて見事に外れ、結局記事のための写真やビデオなどを担当するマルチメディアチームに入った。後々話の流れで、記事の一部も書くことになったので最終的にアップされたウェブマガジンでは'Journalist'として写真が載っている。

最初にウェブマガジンのテーマを決める段階で、'Food', 'Color', 'Darkness'なども候補として挙がっていたが、多数決の結果'Silence'(沈黙、静けさ)に決定した。

記事は下の13項目に分かれている。

1. What disability? 耳が聞こえない人とのインタビュー

2. A Life In Silence 「私たちが毎日当たり前のように送っている生活は、耳が聞こえないとどのようなものなのか」がテーマのビデオクリップ。

3. Moments of Silence 人々が沈黙ですること。写真。

4. Professional Silence サイレンスに関わる仕事をしている人とのインタビュー。

5. Helsinki Soundproof ヘルシンキの騒音公害について。

6. Sound and Silence: An Exploration 完全なサイレンスというのはこの世に存在するのか。

7. Speaking Without Words 沈黙の中で私たちはどのように体を使って意思疎通するのか。ボディーランゲージについて。

8. Speech Is Silver 「サイレンス」の異文化比較。

9. The Battle Against Silence マフィア犯罪の目撃者の生活とは。

10. Places Take the Floor ヘルシンキの静かな場所のスライドショー。デシベル計測器(?)を使用。

11. Silence: Take One 映画の中の沈黙。

12. Sound of Silence 沈黙の音。

13. Interview In Silence 沈黙のインタビュー。言葉を使わずに顔で表現。

私が携わった記事は8番の Speech Is Silver。イラストは日本にいる姉から協力を得た。Special Thanks to Aya Nariai! :)

このクラスの先生は26才と若くて未だ修士課程にいるらしいが、ウェブマガジンのクラス自体はここ数年担当していて、今年の私たちのウェブマガジンは今までで一番よく仕上がっていると言ってくれた。メンバーの揃いが良かったのだろう。週二回のこのクラスで出会ったクラスメート同士が一番仲が良くなったと思う。彼らの多くが12月で留学を終えて帰国してしまうけれど、これからも連絡を取り続けて、いつかみんなの国に遊びに行きたい。

金曜日に授業が正式に終わり、土曜日には学部の建物の地下を貸し切って打ち上げのパーティが行われた。飲み物やスナック代は学部もちである。なんて寛大な大学なんでしょう!:D

11月12日 Pancake Pre-party & ESN Party 13日 Shiho's Birthday

毎週木曜日か金曜日に、ESN(Erasmus Student Network)という学生会が開くパーティがある。こっちでパーティというと、大抵夜十時頃からのクラブを貸し切ってするパーティである。パーティの前に友達と一緒に家でご飯を食べるなり飲むなりしてから行くのが一般的である。

今回はベルギー出身のLauraがアパートにみんなを招待して、パンケーキを御馳走してくれた。普通は日本でいうホットケーキなるものが'Pancake'であるが、このパンケーキはどっちかっていうとクレープに近かった。ジャム、チョコ、はちみつ、マーガリン等を塗って、丸めて食べる。次の日から朝やお昼に作るほどハマってしまった。
   
普段は安いビールを買って飲むだけだが、ローラが好きなお酒ということで、アルバロ、ダヴィッド、成美、私の四人でベイリーズ(Baileys')というアイルランドのお酒を買って持って行った。簡単に説明すると、ミルクのお酒である。非常に甘いものの、アルコールがなかなか強い。(17%、ウイスキー割) 私にとってはワインよりか飲みやすいが、ちょびちょびしか飲めない。

夜10時を過ぎてからシティーセンターのクラブまでみんなで一緒に向かった。クラブなのでもちろん音楽がかかっている。踊ってもいいし、友達との会話を楽しんでもいい。今日は久しぶりに会う友達がたくさんいたので、おしゃべりを楽しんだ。



13日の金曜日(!)は、しほの誕生日だった。成美と私は同じところに住んでいるのだが、しほはシティーセンターから離れたViikkiというところに住んでいて、あまり一緒に時間を過ごすことがないので、この日は一緒に夕飯を食べようと誘った。最初はピザ屋さんに行く予定だったのだけれど、成美が当日の朝に「カレー作るわ!(朝起きたら突然やる気が出てきたらしい)」という電話をしてきたので、結局ケーキも用意して成美の部屋で誕生会をすることにした。予定の変更はしほに伝えずに、サプライズにすることにした。他の友達と集まってピザ屋に行く前に、成美の部屋で待機する予定で入ってきたしほは・・・

豪華なことはできなかったけれど、しほは喜んでくれたようで良かった^_^

11月8日 Ice Hockey

8日、アイスホッケーの試合(KARJALA-TURNAUS)を観戦しに行った。


午前11時頃、みんなでブランチを食べてから試合会場に向かった。普段はこの時間帯にはたくさん食べる気はしないのだけれど、試合は夜の七時頃まで続く予定だったので、食べれるだけ食べた。

試合はまず、チェコ対ロシアが午後一時から。ラグビーやアメフトまではないけれど、アイスホッケーでは人と人がよくぶつかり合い、壁にも衝突することが多い。野球でデッドボールが出た時に起こるような取っ組み合いのけんかもある。チェコとロシアの試合はなかなか激しかった。





16時半からはフィンランド対スウェーデンの試合。日常からライバル同士として見られているフィンランドとスウェーデンの試合だからたいした見ものである。



留学生はみんなフィンランドの旗をペイント。会場全体もフィンランドのサポーターばかり。選手たちの登場も派手である。(スウェーデン選手は後から静かにフィールドの横から登場した。)






みんなの興奮が高まっているなかどこかのだれかさんは居眠りをしている・・・。笑








チェコ対ロシアの激しい試合を観たあとのフィンランド対スウェーデンの試合は、取っ組み合いもなく、なんとなく大人びているように見えた。 この試合を見たどの留学生もフィンランドに恋したと思う。スウェーデン相手に7対0で勝ったのだ。他の公式戦だとスウェーデンが勝っているし、スウェーデンは全然弱いわけでないらしい。

それにしてもフィンランドチームはとってもカッコ良かった。今回は特にキーパーが良い仕事をしていたようで、試合終了後、チームのみんながキーパーのところに集まってキーパーを称えていた。



We Love Suomi!!

(フィンランド語でフィンランドはスオミ。)

Saturday, November 21, 2009

10月26日~30日 A Trip To England

一週間の秋休みに、イギリスへ行ってきた。

26日月曜日の夜九時発の飛行機(easyJet)に乗り、現地時刻の夜10時にロンドンに到着した。ロンドンにはいくつか空港があるのだけれど、私たちの飛行機が着陸したLondon Gatwickという空港もとても広かった。

Gatwick Expressという列車に乗ってLondon Victoriaまで行き、そこから電車を乗り換えてホステルのあるHigh Street Kensingtonへ向かった。ホステルに着いた時には夜中の0時を回っていたので、すぐ就寝。11人部屋(もちろん女性のみ)で見知らぬ人と一緒に寝ることは何かしら不安だったけれど、ただ夜から朝までの短い時間を寝て過ごすだけだし、悪くないなと思った。雰囲気は「むかばき自然少年の家」みたいで素朴な感じ。


朝起きて外に出てみると、「イギリスにいる!」という実感がわいた。



街中を歩いていると、ハロウィーンの衣装や小物を売っている店があったので入ってみた。


そしてこの御面、意外とフィットした…(笑)。



この日はまずバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)の近くにあるSt. James Parkに行くことに。

公園内にはリスやハト、ダチョウ、ペリカンがたくさんいた。





後ろに見えるのがバッキンガム宮殿。






ガーデニングの人のユニフォームが緑色で素敵!






公園を一周するように歩いて行くと、Horse Guards Paradeに出くわした。



公園をちょっと離れてテムズ川沿いを歩いていくと、ビッグベン(Big Ben)が見えてくる。意外と歩いて観光地を廻れるものだ。残念ながら中には入れない。



橋を渡ってロンドン・アイ(London Eye)という名のつく観覧車の方へ向かう。

ロンドンアイのチケットを買ったのはいいけど、観光客がたっくさんいて、四時からでないと、列にさえ並べないとのこと。太陽が出てきたので観覧車の前の広場の芝生で二時間ほどくつろいだ。

ロンドンアイからの景色。時間的に丁度よくきれいな夜景を見ることができた。

 

この後私たちと同じく国際教養学部からイギリスのイーストボーンに留学中の成美の友達、ゆうこちゃんとピカデリー(Piccadilly)で合流。中華料理を食べたいと思ってたのだけれど、wagamamaという名の日本食屋さんが先に目にとまったので、そこで夕食をとることになった。私は焼きそばを、成美とゆうこちゃんはラーメンを注文。焼きそばは味が薄くてまあまあだった。イギリスの人は味が薄い方が好きなのかな・・・。あとからwagamamaは世界中に広がる日本食のチェーン店だということがわかった。少なくともイギリス、アメリカ、オーストラリアにはある(世界中に点々としている友達からの情報)。


ホステルに一度帰り、それから近くのバーに行ってみた。おつまみとして注文したFish & Chips、オーストラリアで食べたことあるけれど、フィッシュは小さいピースだったので、イギリスで丸ごと揚げられたフィッシュが持ち運ばれてきたときは驚いた。 次の日はまず、かつてウイリアム1世の東の要塞として建設され、13世紀には監獄として使われていたこともあるロンドン塔(Tower of London)を見に行った。ヘンリー6世やエドワード5世、アン・ブーリン、トマス・クロムウェルなど歴史に名を残す人がロンドン塔で処刑されている。中を見学することはできるのだけれど、待ち時間だけで一日が潰れてしまいそうだったので断念した。

近くにはTower Bridgeもある。
次に向かったのはキングス・クロス駅(King's Cross)。この駅の名前、聞いたことがないだろうか。



そう、9と4分の3番線、 ホグワーツ特急のプラットホームがあるところである。実は周りは工事中だったのだけれどこの観光名所(?)だけは出入りできるようになっていた。



ハリー・ポッターの仲間になり切ったあとには、コベントガーデン(Covent Garden)というショッピング街に行った。ここは、大道芸人がロンドンで唯一パフォーマンスをすることが認められているところらしい。ミュージカルやオペラの劇場もたくさんある。


近くの中華街でお昼ごはんを食べた。純粋においしかった。ショッピングを終えてから夕方六時頃ヴィクトリア駅に行き、電車でイーストボーン(Eastbourne)へ向かった。駅にあった"wasabi"という持ち帰り用の寿司を売っているところで買った寿司を夕食に食べた。ヘルシンキではなかなか高くて寿司は食べにいけないので、久しぶりのお寿司はとても美味しかった。


イーストボーンではゆうこちゃんが他の早稲田からの子三人とキプロスや台湾出身の学生と一緒にシェアしている家に二日間お邪魔した。


イーストボーンは延岡のような感じ。ロンドンと比べたらだいぶ田舎だけれど、モールや商店街もあって田舎すぎでないし、ロンドンと違って人が温かい。バスは8,5割がお年寄りだった。海岸沿いの町なので環境がよい。おそらくロンドンのような都会で働いていた人が定年退職して引っ越してくる長閑なところとして人気なのかと思う。イーストボーン一日目はブライトン(Brighton)という、イーストボーンから電車で30分のところへ買い物に行った。ブライトンの方がやや都会だけれど、地理的条件はほとんどイーストボーンと変わらない。

商店街で甘いにおいに誘われて歩いて行って出会ったのが、ファッジ(Fudge)というスウィーツを売っているお菓子屋さん。ファッジはキャラメルみたいだがキャラメルほど柔らかくない、ものすっごく甘いスウィーツ。パクパクは食べれないけど何となくハマってしまう味である。


夜はゆうこちゃんの料理好きの友達がとってもおいしいスパゲッティとほうれん草のサラダを御馳走してくれた。






次の日はイーストボーンの海岸沿いを歩いて、Fish & Chipsをお昼に食べた。うん、この旅行でちょっと太っちゃったかも。

  

物価の高いヘルシンキに帰る前にまたまた買い物に時間を費やし、夕方六時頃イーストボーンを出てLondon Gatwick空港へ向かった。
朝6時発の飛行機なので前日に荷物を預け、24時間カフェの前のラウンジで夜を明かした。私はなかなか眠れずに新聞のSudoku(数独)をしていた。
 


まとめ - ヘルシンキを留学先に選んで良かった!まず国の言語が英語でないということが逆に、ワクワクしておもしろい。人が多すぎなくて、街がこじんまりしているところも好きである。そしてヘルシンキは他のヨーロッパの都市と比べてだいぶ安全である。ロンドンではちょっとスリにあいそうになった(船橋でのひったくりの経験から、常に注意していたので無事に振り切った)。

有名な博物館や教会に行きそびれたので、ロンドンにはもう一度行っておきたい。次はオックスフォードやウィンブルドンにも足を運びたいと思う。