まず、ビデオとパワーポイントを通して、Fazerの歴史について学んだ。
創始者のカール・ファッツェル(Karl Fazer)は、もともとスイス出身で、父親の仕事の都合でフィンランドに引っ越してきた。18歳の時に、ヘルシンキで自分のお菓子屋を開くことを夢見て、ロシア、ドイツ、フランスを旅行し、お菓子について勉強し、帰国後にFazerの原型となるロシア・フランス風カフェをオープンした。これが1891年。Fazerは百年以上の歴史がある。
Fazerについて少し勉強した後、いよいよ工場の中へ。工場内は働いている人を考慮して、撮影は禁止。
みんなの夢見る(?)チョコレート工場をイメージしてか、このようなディスプレイも。
さてさて、ここに集まった留学生たちの目的はもちろん…!!
この室内の中であれば、Fazerの出しているお菓子ほぼ全種類を試食し放題!
さすがのチョコレート好きも3袋目くらいで、消化が遅くなる。水分補給ができれば、もうちょっといろんなお菓子に挑戦できたのだけれども、水を用意するほどまでサービスはしてくれない(笑)。 食べるだけ食べて工場を出た後は、ショッピングタイム。工場直結のお店だから結構安くでお菓子を買えると期待していたのだけれど、そうでもなかった。
帰り際にはフリーギフトをもらって満足。
試食し放題に、フリーギフトまでもらって、見学にきた私たち消費者は得ばかり!
でもこういうサービスは会社の戦略の一つ。試食の際に自分好みのお菓子を発見した人は、後々はまって購入したり、友人に勧めたりすることができるので、会社にも利益がある。
ちなみにこのパン、スーパーマーケットでは他の会社のパンよりも二倍の値段で売っているのだけれど、非常においしく、一週間豪華で幸せな朝食時間を私にプレゼントしてくれた。
ところで私の母は覚えているだろうか。高校三年時、下の学年にフィンランドからの留学生がいて、そのことが頭にあった母は、成田空港でたまたま見つけたMade in Finlandのチョコレートの箱を買ってきて、私に「学校に持って行って友達とわけな。」と言って渡したことを。あれは確かにKarl Fazerのチョコレートであった。留学生がいたのは二年生の国際人文科だったので、私は迷ったあげく、お昼休みに二年生のところへそのチョコレートを届けた。後日会った担任の五丹先生が私に「宮本さん、フィンランドに行ったとけ?うちのクラスの子がチョコレートをもらったみたいで、ありがとうね!」と言ったのを覚えている。その時は「いえいえ、母が成田空港でたまたまフィンランドのチョコレートを見つけたので…」と答えたのだが、まさか二年後フィンランドに来て、しかもそのチョコレート工場へ見学に来るとは思ってもいなかった。