Saturday, November 7, 2009

10月23日24日 Visitors from Dublin and Cordoba

アイルランドの首都ダブリンに留学中の早稲田の同級生、さとねがヘルシンキに遊びにきた。

22日木曜日の夜に到着。金曜日は私は学校があったので、さとねは一人でムーミンミュージアム(Tampereen taidemuseon Muumilaaksoタンペレ市立美術館ムーミン谷)のあるタンペレ(Tampere)へ行った。ヘルシンキから電車で二時間。


しかし、ムーミンの世界を実現したテーマパーク、ムーミンワールド(Muumimaailma)があるナーンタリ(Naantali)とは違って、ムーミンミュージアムがあるだけで、他は普通の田舎で何もなかったらしい。ちなみにムーミンワールドは一年の中で6月から8月までしか開園していない。というのも、そのムーミンワールドは入り江に浮かぶ小さな島を利用して造られたものなのだ。これでは来年の五月までヘルシンキにいる予定の私でさえ行く機会がないではないか↓↓仕方がないので、少なくともタンペレには足を運んでおきたい。


夜は、さとねと同じくヘルシンキを訪問中のアルバロの両親と夕食を一緒にした。元々、アルバロが両親といるために一人ぼっちになってしまうダヴィッドと、さとね、成美、私の三人でピザを食べに行く予定だったのだが、いつの間にかアルバロと両親も加わることに。結局一人大きいピザ一枚ずつ御馳走してもらうことになってしまった。

お母さんは大学で生物学を研究&教えている方で、お父さんは内科の開業医。スペインでは日本のように、英語を話せる人がほとんどいないらしいが、アルバロの両親はどちらとも英語を話せるので、地元コルドバの話をいろいろ聞くことができた。そう、コルドバと言えば後ウマイヤ朝の首都である。中心には後にカトリック教会に改装されたイスラム教のモスク、メスキータ(mezquita)がある。スペインのコルドバといってもなかなかピンとこなかったけれど、こういう話を聞いて、「なんか世界史で出てきたような…」と思い出し始めた。


高校の時世界史をきちんと勉強していたら、世界中から集まっている留学生とどれだけ話が弾んで楽しかっただろうか。今からでも遅くない!これを機会に勉強しなおしてみようと思う。ヨーロッパ旅行をするのだったら、世界史がわかってないと意味がない。

アルバロの親戚にはオリーブオイルを作っている人がいるらしい。実際に両親がアルバロに持ってきていたものを見せてもらった。写真はアルバロ・ダヴィッドのブログを参照して下さい。→http://elfinterrete.blogspot.com/2009/10/fabada-litoral-para-dos-califas.html

オリーブオイルと一緒に持ってきたというハムも御馳走になった。ハモン(Jamon)、サルチチョン(Salchichon)、チョリソ(Chorizo)等々。いろんな種類のポークを目の前に気になったので聞いてみた。

「スペインにはベジタリアンの人いる?」

ー 「もちろんいないよ。」

やっぱり~~~笑。

私は肉はあまり好んで食べないけれど、加工されているものは好きなので、味わって食べることができた。


ハムと一緒に、アルバロのおばあちゃん特製のメンブリージョ(carne de membrillo)というのもごちそうになった。これは、マルメロ(marmeloポルトガル語, quince英語, membrilloスペイン語)という西洋花梨、ナシに似ている果物を使って作るゼリーのようなジャムである。スペインの家庭料理で、母が愛する我が子へ作るような伝統的な製法にこだわり、着色料などの食料添加物は一切不使用。

チーズと合わせて食べるのが一般的らしい。

これはおいしい。高級はちみつに洋ナシがたっぷり入っているような味。

とっても甘い。でもその分長持ちする。チーズとの相性がまたたまんない!これでワインが飲めれば、この味を最高に楽しめるんだろうな~という感じである。

私がおいしい、おいしいと食べていたら、この貴重な、スペインのおばあちゃんの作ったメンブリージョを「持って帰りな。」といって分けてくれた!

さてさて、土曜日はさとねをスオメンリンナ島に連れて行った。着いてから、二人で島の案内板の地図を見ていたら、同じく案内板を見ていた五人組の一人が「英語で話そうか?」と聞いてきた。どうやらガイドがいるし、しかもガイドも英語が話せるので、一緒に島を回りたいか聞いているよう。せっかくなので便乗して彼らについて行くことにした。来るのは二回目だったけれど、ガイド付きだと全然見方が変わってくる。彼らはみんなオランダ出身の友達同士で、実はガイドをしている人はヘルシンキに住んでいて、ヘルシンキに遊びに来た友達のためにガイド役を務めていたらしい。私も、九ヶ月ここに住むからには、この人みたいにガイド役としてヘルシンキの街を説明できるようにならないといけないなと思った。

ウェストライフ(Westlife)を想像させる男五人組。


中央はガイドさん。

この後ヘルシンキ資料館やヘルシンキ大聖堂、テンペリアウキオ教会を見て回った。

木曜日の夜に着いて、日曜日の朝には発つという短い滞在の上に、天気がずっと曇りだったので、残念だったけれど、少なくともヘルシンキの不思議と心地よい環境をさとねが味わうことができていたら良いかと思う。

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