Tuesday, March 9, 2010

12月30日 Stockholm 2 - Vasa Museum & Nobel Museum

現地一泊二日という短い滞在では朝はあまりゆっくりできない。

二日目は、まず朝十時ごろにヴァーサ号博物館(Vasamuseet)へ行った。現存する最古の完全船として有名な戦艦ヴァーサ号がここでは展示されている。

実はヴァーサ号、1628年の処女航海で、突風に襲われ、ストックホルム港内にいる間に沈没してしまったとか。設計上のミスなのか、大砲の積みすぎなのか、原因は未だ不明らしい。

木造だが、確かに保存状態がとても良い。

館内には船の中や当時の様子を描くいろんな展示があった。結構興味深くて写真をいっぱい撮ったので、どうぞ!
 
    

展示物を楽しんだ後、おみやげを買い、一旦中央駅に荷物を置きにいった。


ところでヨーロッパのユニクロと言われている「H&M」がスウェーデン発祥とは知らなかった:-O 街中のあちこち、本当にあちこちにH&Mがあるので、まさかと思って「るるぶ」の北欧情報誌を見てみたら、当たっていた。




さて、荷物を置いた後は、再びガムラ・スタンへ歩いて向かった。


真っ白な雪が本当にきれいだ。



本日の目的地はノーベル博物館。始めに目がついたのはガリレオ・ガリレイの直筆の研究ノート等々!
書かれている内容は全然わからないけれど、文字がとってもきれい。

 


他には、受賞者の発明や研究が紹介されていたり、天井では受賞者の顔写真とプロファイルのカードがぐるぐる回っていたりした。日本人の受賞者が回ってこないかとずっと上を見ていたけれど、なかなか出てこなかった:-(
さらに印象的だったのは、2008年ノーベル賞受賞者による寄贈品。三人の日本人が、ノーベル博物館に自分の思い出の品を寄贈している。

小林誠さんは、自分が十代のときに読み、物理学のキャリアに進むことを決心するきっかけとなった、アインシュタイン&インフェルト著の『物理学はいかに創られたか』という本を寄贈。












益川敏英さんは電子計算機を購入する前の1973年まで使用していたという計算尺。


下村脩さんは、受賞につながった発見である、緑色蛍光タンパク質を含むオワンクラゲを捕まえるときに使用した網(写真の中にはない)と、捕まえたクラゲを保管していたプラスチックの入れ物、そして研究で使用した試験管を寄贈していた。


ノーベル博物館で無事目的を達成した後は、すぐ中央駅に戻って、帰りのフェリーが待つ港へバスで向かった。

下はガムラ・スタンの街並み♪


今回の旅で、隣国同士でも、スウェーデンとフィンランドって全然違う、というのを実感。スウェーデンは博物館の多さや建物だけでも壮大な歴史が感じられる。

かといって、フィンランドを批判しているわけではない。フィンランドにはフィンランドなりの歴史がある。

以前フィンランド人の友達がジョークで「フィンランド人は優しいんだよ。だから文句を言わずにスウェーデンとロシアに占領されてあげたし。」と言っていたけれど、フィンランドの歴史というのは、本当にフィンランド人のシャイで、でも無愛想ではなく親切で優しい、といった性格を象徴している気がする。それは、現在注目をあびている、フィンランドの教育の質の良さにもつながっていると思う。この件についてはまた今度;-)

Monday, March 8, 2010

12月28日、29日 Stockholm 1 - City Hall & Gamla Stan

フェリーに乗って、隣の国スウェーデンの首都ストックホルムに行ってきた。

夕方五時半にヘルシンキを出発。

フェリーの中のキャビンは結構心地が良かった。

免税店に、高級レストランやバー、テレビゲームセクションにカジノ等があったりと、船の中にいるとは感じられない程、豪華なフェリーだった。

フェリーの中をうろうろしていたら、ヘルシンキのスーパーマーケットの一角によく見かける機械がずらりと並んでいるのを発見。
パチンコのようなものとは思っていたけれど、まさか本物のお金が出てくるとは思ってなかった:-O
コインを入れて、ゲーム/賭けごとをしていく中で、自分が入れたお金がプラスになったりマイナスになったりするので、自分で様子をみてゲームを終了する、というもの。

本ではこういう現金の賭け事が禁止されているから、パチンコのようなものが存在しているとか。

せっかくの機会なのでちょこっと挑戦:P


これは「初心者の運」と言うのだろうか。
2ユーロで始めて、12ユーロ程ゲット。
そのお金で、免税店で安いイヤリングを購入した:D

でも、はい、もうしません。実は帰りのフェリーで調子に乗ってもう一回やったら、マイナスになってもとのお金も失ってしまったので; ;

夕飯は30ユーロのビュッフェで、自分に御馳走した。

朝起きてデッキに出ると、ヘルシンキとはちょっと違った雪景色が。



フィンランド、いざスウェーデンへ出陣!




九時半過ぎに到着して荷物をホテルに預けた後は、まず市庁舎の見学に行った。ストックホルムの市庁舎は、ノーベル賞の祝賀晩餐会が行われるところで知られている。

見学ツアーではまず、祝賀晩餐会が行われるというブルーホールが紹介された。 赤レンガなのにブルーホールと呼ばれているのは、当初は「水の都」と呼ばれるストックホルムの象徴でもある青色に塗るはずだったものの、途中で予定変更となり「ブルーホール」という名前だけがそのまま残ったかららしい。

次は市議会の会議場。
天井はバイキング船の船底をイメージしたものである。月や星が描かれているのは、屋内にいても空を感じられるように、とのこと。


こちらは、受賞者が晩餐会のときに上がってくる階段らしい。




階段を上ってきたところをイメージしてみたのだけれど…

どうでしょう、似合ってるかしら?(笑)



この扉の先は「鏡の間」とよばれる、市の表敬訪問のレセプションに使われるホールがある。

右手には絵を描くことで有名なユーセン王子が描いた壁画がある。左を見ても右を見ても同じ景色を楽しめるように、反対側の窓から見える景色を描いたもので、そのために「鏡の間」と呼ばれている。

最後に「黄金の間」と呼ばれる、壁が陶器、ガラス、そして1800枚もの金箔のモザイクでできている、ノーベル賞受賞式後の舞踏会が行われるホール。

 

右側の壁にはスウェーデンの歴史が、左側にはゆりかごから墓場までの人の一生が描かれている。

正面の真ん中に描かれているのは「メーラレン湖の女王」で、戦争に対する怒りが表現され、女王の左右には東の国々、西の国々が共に女王を称える様子が描かれている。


さて、市庁舎を出るとリッダー湾を挟んで旧市街が見える。

ところで、スウェーデンのストックホルムとゴットランド島というところは、宮崎駿のアニメ映画『魔女の宅急便』で、キキがやってくる町のモデルになったところらしい。今は雪に覆われていてイメージしにくいかもしれないけれど、夏の天気が良い日に来ると、『魔女の宅急便』の世界が、目の前に広がりそうな感じが確かにする。
こちらは旧市街ガムラ・スタンの入口。



オランダ・ルネッサンス様式の王宮。一部が一般に公開されているが、チケット売り場が混んでいたので、残念ながら内部の見学は省略。


ガムラ・スタンには次の日にまた来るので、続きは次回。

お別れに、これは旧市街周辺で見かけた、可愛らしい建物。