Friday, July 16, 2010

Impressed! 2 The Draining Cupboard

フィンランドに来て、レーナのアパートに泊まらせてもらったときに出会い、そして自分のアパートに入居して同じものがあるのを発見したときに感動し、それ以来毎日愛用してきたものがある。

Draining cupboard(tiskikaapi)である。Drainboard(水切り台)ではなく水切り食器棚」だ。 シンクの上の扉をあけると…



食器の水切り台が出てくる。

水切り台と言えば、通常、流しの横に置いてある。それでもって、決して美しくはないし、スペースをいっぱいとってしまう。

フィンランドの水切り台は棚に収納されていて、場所をとらない。お皿用の格子、コップやお鍋用の格子が数段に分かれてあり、下が開いていて、ちょうど流しの真上にあるので、洗った食器をそこに置くだけで、水が自由にしたたり落ちることができる。

食器が、目につかない棚の中で、勝手に乾いてくれるのだから嬉しい。

最初の水切り食器棚はTTSという、仕事の効率性を追求するフィンランドの機関がデザインしたらしい。第二次世界大戦中、男性と同じように仕事をするようになっても、依然として家事を担当しなければならなかった女性たちの仕事量を減らせるような、便利な台所用品の開発を目指すプロジェクトで生み出されたのが水切り食器棚だった。

下の写真のように、隣は普通の食器棚になっているので、乾いた食器を簡単に移動することができる。

何のエネルギーも消費せず、整備も必要ないのだから、楽で、経済的である。

食器洗い機が出現してもなお、フィンランドのほぼ全ての家庭に水切り食器棚がある。食器洗い機では洗えないものがどうしてもあるからだろう。

シンプルなデザインなのに、フィンランド以外の国ではほとんど見かけないDraining Cupboard。この合理的なアイディアが海外に知られていないのは、もったいない気がする。

もし、将来自分の家を建てることになったら、ぜひ取り入れたい「北欧アイテム」だ。

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